くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど、鼻に関する症状が年中続くと本当に辛いですよね。
私は生まれてからずっと鼻づまりの状態が当たり前で、「呼吸は口でするもの」と信じて疑わずに生きてきました。
よく、「ランニングの時は鼻で吸って口ではいて・・・」なんて言いますが、当時の私は「いや無理だろ」という状態。
鼻炎解消グッズやレーザー治療など色々試したものの、根本的な改善は見られず。
しかし、31歳の時に「鼻のクリニック東京」という病院で日帰り手術をした結果、
- 鼻づまり、くしゃみはほぼ無くなる
- 24時間鼻で呼吸が出来るようになった
- 鼻水は出るものの量は減った
というように、症状が改善しました(ただし、治療後も花粉の時期だけは鼻炎症状が出るので、2~4月は耳鼻科に通っています)。
今回の記事では、かつての私と同じ悩みを持っているあなたに向けて、私が日帰り手術によって鼻炎症状が改善した経過を全てお伝えします。
この記事は、あくまで私の一個人の体験談であり、全ての人に同様の結果をもたらす保証は無いことをご了承ください。
※本文はかなり長いので、この後の「目次」で、
- 「クリニックの概要」が知りたい方 → 2へ
- 「治療にかかる期間や費用、手術内容」を知りたい方 → 3へ
- 「初診から治療完了までの流れ」を知りたい方 → 4へ
ジャンプしてください!
鼻のクリニック東京を受診したきっかけ
生まれてからずっと鼻づまりのまま生きてきた私。高校生の時にレーザー治療を試してみるも、特に良くなる気配は無し。
「鼻で呼吸するなんて都市伝説」と思いつつ、耳鼻科で処方される点鼻薬でしのぐ生活を続けていました。
とは思うものの、会社勤めしている中、何日も休みを取るのはなかなか厳しい。
そうして色々調べていると、「日帰りで手術ができる、鼻のクリニック東京」というクリニックを見つけたのです。
鼻のクリニック東京はどんな病院?

クリニックの概要
鼻のクリニック東京は、東京都中央区にある鼻の手術治療専門のクリニックです。
東京駅の八重洲南口から徒歩5分、または銀座線京橋駅から徒歩3分で行けます。
特徴はなんといっても日帰りで手術ができること。
何日も連続で休みを取るのが難しい人でも治療を受けることができます。

最低でも手術日とその翌日は休む必要がある
手術日と翌日は安静にしなければならないので、少なくとも連続で2日間の休みは必要です。
私の場合は、手術は2回に分けて実施したため、術後処置と合わせて計5日会社を休みました。
クリニックに通えない範囲にお住まいの方は、手術後1週間は病院近くに宿泊する必要があります。
手術は誰が受けられる?
治療中の疾患や既往歴が無ければ、基本的には手術を受けることが出来ます。
また、子供でも6歳くらい以上であれば可能です。
詳しくは公式サイトの「よくある質問」を確認してください。
手術はどこで受けられる?
手術は東京の他、サージセンター浜松という病院でも受けることが出来ます。
※浜松の場合は、手術のために1~2泊の入院が必要です。
手術で鼻炎は「完治」するの?
結論から言うと完治は不可能です。鼻のクリニック東京では、下記のように説明しています(2019年2月時点)。
現在のところ、通年性のアレルギー性鼻炎や季節性のアレルギー性鼻炎(花粉症)を1回の治療で完治させる方法はありません。手術の目的は、アレルギーの原因物質と接触していないときにも出る慢性の鼻炎症状を改善すること、アレルギーの原因物質と接触したときに点鼻薬などの補助的な使用により鼻炎自体をコントロールしやすい状況を創りだすことです。
手術前後の注意点について
鼻のクリニック東京で手術を受ける際は、食事や運動など、前後で守るべき事項があります。
詳細は下記の記事にまとめています。

鼻のクリニック東京での手術内容・通院期間・費用
手術内容
私が受けた手術は下記の3種類です。
- 鼻中隔矯正術
- 下鼻甲介手術
- 後鼻神経切断術
要するに、鼻呼吸を妨げる骨や粘膜を取り除き、アレルギー反応を起こしやすい神経を切る手術です。
これだけ聞くとなんだか怖いですが、鼻の形が変わったりすることはないそうです。少なくとも私は何の変化もありませんでした。
医学的な詳しい説明は公式サイト「鼻の手術」を参照してください。
なお、手術は全身麻酔をかけた上で実施するため、知らない間に終わります。
1回目の手術で①と②を、2回目で③を実施しました。

期間(初診~術後処置)
私の場合、初診が2016年12月、手術後1回目の経過観察が2017年7月でしたので、おおむね8ヶ月程度です。
これを長くて面倒と取るかどうかは人それぞれですが、「数か月の治療で、今後ずっと楽になるなら儲けもの」と考えるべきだと私は思います。
費用
あくまで私の場合に限りですが、全ての通院・処方薬・手術代全てコミで、約5万円でした。
メインとなる2回の手術費用が約27万円。
そこに高額療養費制度(後述)を適用して、約8.5万円まで減額。
更に会社の健康保険組合からの支給で、約3万円まで減額。
そして自分で加入していた医療保険からの支給が5万円。
その他諸々の通院や検査、処方薬などの費用を加算して、トータル約5万円でした。
私と完全に同じ手術内容で、私のように会社の組合や医療保険の支給が無い場合は、トータル約15万円という事になります。
当然、1人1人の治療内容や状況によって変わりますのでご注意ください。
「高額療養費制度」について
高額療養費制度とは、ひと月の中での医療費に一定の歯止めをかける制度です。
住民税を払う立場かどうか、月給はいくらか等によって上限額が変わります。
少し難しいですが、詳しい制度内容や申請方法は鼻のクリニック東京でわかりやすく説明してくれるので大丈夫です。
もしくは、厚生労働省HPでも制度内容を確認できます。
鼻のクリニック東京の初診予約~術後の経過観察までの流れ
ここからは、私が実際に鼻のクリニック東京で手術を受けた経過を紹介します。
全体スケジュール
まず、私が通った際の、初診予約から術後の経過観察までの流れです。
項目名 | 日付 | 概要 |
1.初診予約 | 2016/10/1 | 初診の予約を電話で取る |
2.初診 | 2016/12/17 | 鼻の状態を診断し、1ヶ月間の仮処置を指示 |
3.結果判定 | 2017/1/17 | 1ヶ月間の仮処置の結果を見て、手術するか判断 |
4.血液検査 | 2017/4/8 | 問題なく手術可能か、血液検査を実施 |
5.オリエンテーション | 2017/5/27 | 手術前後の注意点など、詳細説明 |
6.手術1回目 | 2017/6/8 | 鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術 |
7.手術2回目 | 2017/6/13 | 後鼻神経切断術 |
8.術後処置 | 2017/6/20 | 手術で入れた鼻の詰め物を取る |
9.経過観察1回目 | 2017/7/15 | 術後処置からの経過が問題ないか診断 |
10.経過観察2回目 | 2017/9/16 | 術後処置からの経過が問題ないか診断 |
11.経過観察3回目 | 2018/12/22 | 術後処置からの経過が問題ないか診断 |
この中で、オリエンテーション、2回の手術、術後処置は平日に実施しました。
手術は平日しか行われていないため、平日に仕事がある場合は、手術だけはどうしても休みを取る必要があります。
(手術翌日も休むので、私は6/8,9,13,14の4日間と、術後処置の6/20の計5日間を休んでいます)
初診予約
初診予約は、必ず電話で実施する必要があります。
初診予約専用の番号が用意されているのですが、予約を取ろうとする人が多すぎてほとんどつながりません。今はどうなのだろう・・・
私は8月、9月とチャレンジしましたがダメで、10月にようやく電話がつながって予約を取れました。
初診予約の電話番号は公式サイト「外来予約システム」へどうぞ。
初診は概ね2~3ヶ月先の予約になると思います。
電話は朝8:30から可能なので、毎月1日の8:30からアタックする事をオススメします!
初診(2016/12/17)
初診は院長による鼻の状態観察から始まりますが、いきなり「では、手術の日程は・・・」とはなりません。
まず、1ヶ月間の鼻洗浄と点鼻薬を実施して様子を見る事となります(鼻洗浄は、鼻うがいとも呼ばれます)。

1ヶ月後にこの仮処置の結果を見て、手術するかを決定します。
結果判定(2017/1/17)
1ヶ月間の成果を確認し、状態が改善されていれば更に経過観察、されていなければ手術日の予約になります。
私の場合はほとんどと言っていいほど鼻洗浄と点鼻薬が効かなかったため、(幸か不幸か)スムーズに手術の話になりました。

次回は3ヶ月後の血液検査です。
血液検査(2017/4/8)
問題なく手術を出来るかどうか、血液検査を実施します。
- 各種数値の正常性
- スギやヒノキ等のアレルギー検査
- HIV(エイズ)の検査
を実施します。HIVまで検査するとは・・・
約1ヶ月半後の手術前オリエンテーションにて検査結果の説明があります。
なお、この後のオリエンテーションと2回の手術には、必ず同伴者が必要となります。
手術前オリエンテーション(2017/5/27)
血液検査の結果を踏まえ、手術可能な状態かの判定があります。問題なければ、手術の詳細スケジュールや、手術前後に守るべき注意点などの説明を受けます。
ここは説明だけなので、1時間もかからずサクッと終了です。
次回は約2週間後、いよいよ手術です。
手術1回目(2017/6/8)
1回目の手術は鼻中隔矯正術、下鼻甲介手術。鼻の中にある無駄な粘膜と骨を切除します。
朝8:00頃クリニックに到着し、個室で手術の開始を待ちます。しばらく待つと看護師に呼ばれて手術室へ。
正直少しビビってましたが、全身麻酔を入れられたら一瞬で意識を失い、気が付いたら終わっていました(ちなみに全身麻酔は、点滴の時のように腕に針を刺して注入されます)。
痛みが残ったりはしませんでしたが、問題は呼吸。出血を防ぐために、鼻に大量の詰め物を入れられるので、全く鼻で呼吸が出来ません。
ここから約2週間は地獄でした・・・が、その後の快適な鼻呼吸生活のための我慢です。

5日後に2回目の手術です。
手術2回目(2017/6/13)
2回目は後鼻神経切断術。アレルギー反応を起こしやすい神経を切断します。
手術の流れ自体は1回目とほぼ同様。今回も全身麻酔で実施します。
今回も手術後は鼻に詰め物を入れますが、2回目の手術は1回目よりかなり軽いので、詰め物の量も少なかったです。
満足な呼吸とまではいきませんが、1回目の時よりは大分楽になりました。
1週間後、術後処置に行きます。
術後処置(2017/6/20)
術後の処置として、詰め物を取って鼻の状態を観察してもらいます。
私は特に問題なかったため、サクッと20分程度で解放されました(人によっては血が固まってしまっていたりして、さらなる処置が必要な場合もあるそうです)。
問題の鼻呼吸はどうなったか。
術後処置をしてすぐはあまり通らず不安でしたが、翌日の午前中辺りからかなり快適に呼吸できるようになっていました!
こんな感覚は生まれて初めて味わいました。「普通の人はこんな風に鼻で呼吸しているのか」と、いまさら嫉妬心すら湧くほど。
「呼吸するのが楽しい」なんて日が来ようとは、思いもしませんでした。
ただし、この後また悪化するケースもあるとのことで、約1ヶ月後に経過観察へ。
経過観察1回目(2017/7/15)
術後処置から1ヶ月の観察です。
全く問題なし。点鼻薬等を使わなくても、鼻で快適に呼吸が出来ています。
経過観察2回目(2017/9/16)
さらに2ヶ月後に再度観察。相変わらず問題なし。
ここでいったん定期観察は終わりまして、「1年くらい経ったらまた診せてください」と、かるーく終了しました。
経過観察3回目(2018/12/22)
2回目の経過観察から約1年3ヶ月が経ちました。あいも変わらず快適です。
今回も診察はサクッと終了し、「何か変わったことがあれば来てください」との事。
つまり、事実上これで完全終了です!
まとめ:鼻炎で悩むなら、まずは鼻のクリニック東京に相談!
かなり長くなってしまいましたが、今回は鼻のクリニック東京における私の手術記録を紹介しました。
最後に大事なとこだけまとめます。
- 初診から治療完了まで半年以上かかる。かつ初診予約は取りづらいのでお早めに
- 入院しなくて良い分、日数的な負担が少ない
- 鼻づまりが無くなると世界が変わる!
今までずっと悩まされ、もはや諦めていた「鼻づまり」が解消されたのは、私の人生の中で本当に大きな転換となりました。
まぁ花粉の時期は相変わらずつらいですが・・・それでも手術以前よりは格段に楽になっています(医師いわく、人によっては花粉症すらかなり改善されることもあるらしいです。羨ましい!)。
繰り返しになりますが、
- 慢性的な鼻づまりがつらくてしょうがない
- 鼻水が気になって色々な事に集中できない
- 子供がいつも鼻をズルズルさせている
という悩みを持っている方は、改善できる可能性は十分にあると思います。
まずは、初診予約を取って、症状の相談に行きましょう!
--以上!
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